今回は、教育科目で学ぶ「非認知能力を育む指導法」『整理整頓』を数回に分けてシリーズ化してお伝えしていきます。

スポーツ指導の現場でも道具の大切さを教える、安全確保のためになど様々な目的で整理整頓を子どもたちに指導しているのではないでしょうか。

では、整理整頓とはどんな意味があるでしょうか?

■整理とは?
「いるものといらないものを分け、いらないものを捨てる」こと。
自分の中で何が必要で、何が必要ないのかを判断力を養います。
仮に必要なものを捨ててしまい後悔したとしても、その経験から大切さを考え、判断力向上にも繋がります。

■整頓とは?
「必要なものをいつでも誰でも取り出せるよう、整えて配置する」こと。
チームスポーツでは大勢が複数の道具を使うため、片付けにも子どもたちのバラつきがでます。
見た目が悪くなることもさることながら、統一感、一体感のないチームとなり、無意識のうちに協調性も失われていきます。

【指導ポイント】
ここで大切なポイントは、大人たちから口を挟まないことです!
失敗した経験、後悔した経験が間違いなく子どもたちの成長に大きく繋がります!

言葉の意味から考えるだけでも整理整頓の教育的な重要性(非認知能力を育む)要素が詰まっていますね。

 

ここで少し『豆知識クイズ』です。

【問題】
なぜ「整頓整理」ではなく「整理整頓」という順番なのでしょうか?



【回答】
「整頓」はあるものをきれいに整え配置する。
「整理」は、いらないものを捨てる。
そのため、整頓を先に行ってしまうと、いらないものを含めてきれいに配置することになってしまいます。
つまり「整頓整理」ではなく、「整理整頓」なのです!

 

いかがでしたでしょうか?
皆さんがスポーツ環境で指導されている「整理整頓」には、こんな重要な意味が詰まっていたのです。

是非、保護者の方にも伝えてみてください!

 

■まとめ
①整理とは「いるものといらないものを分け、いらないものを捨てる」こと
②整頓とは「必要なものをいつでも誰でも取り出せるよう、整えて配置する」こと
③整頓整理は× 整理整頓〇

次回は、教育科目で学ぶ「整理整頓の伝え方」について学んでいきます。