天井効果とは?

一般的にサッカーの指導用語として使われますが、あらゆるチームスポーツでも起きえる課題です。具体的には、チームで最も上手な子が陥る現象で、自分と同等、もしくはじぶんより上手な子がいないことで成長が止まる現象を指します。
「お山の大将なること」とも言い換えられるかもしれません!

天井効果をまねく原因とは?

天井効果をまねく原因は様々ですが、ここでは私たちが考える4つの原因を上げます。

  1. ライバルがいない
    チーム内で頭一つ抜きんでると、ライバルがいないため張り合いがなくモチベーションが上がりにくくなります。

  2. お手本がいない
    能力を向上させる方法に「見て学ぶ」があると思います。しかし、自分が一番上手にできる環境ではそもそも目で見て学ぶ機会が減少します。

  3. 手を抜いてしまう(全力をだせない)
    チームのレベルに合わせた練習メニューだと能力の高い選手は簡単にでき、場合によっては「全力を出せない」ことがあります。

  4. 周りへ気を使ってしまう
    能力の高い選手の中には「自分が全力をだすことで周りをつまらなくしてしまうかもしれない」という気づかいから全力をだせない選手もいます。

では、どのように解消すればいいのでしょうか。

一つの事例として、サッカー日本代表の久保建英選手が上げられます。
中学時代はジュニアユースを「飛び級」させ高校生年代のユースチームでプレーし、中学3年の時にはFC東京U-18に飛び級で昇格し日本クラブユースサッカー選手権で得点王になりました。その後もJリーグ史上最年少出場記録を作るなど「飛び級」という仕組みで天井効果をうまく利用し、成長していった良い事例ではないでしょうか。

 

リーフラスアカデミーの活用

リーフラスアカデミーでも「天井効果」という科目で、天井効果の課題に対する対策を学べる科目を用意しております。

リーフラス株式会社 マーケティング事業部 石谷一寿(いしたに かずとし)
子ども向けスポーツスクール運営企業で12年勤務。国内、台湾でスポーツ指導に従事。
現在はパラリンピックアスリートのマネジメントや新規事業開発、小中学校での部活動指導や体育授業で年20,000名へスポーツ指導を行う。